『…お父様やダルドさまに見つかる前に外さないと…っ!』




「好きに抗え。だがな…」




『……』

(…っ目が離せない…)




「既にお前は俺の所有物だ」




笑みの欠片もない赤い瞳がアオイの心と体を支配するように向けられ、危険な何かを感じながらも子猫は彼の強引さに吸い寄せられていく。