「……」
(…書類は持ち帰ってきた。明日は城の中でも問題ないはずだ…)
キュリオは自由な右手で宙に銀色の文字を綴り、軽く指で弾く。
「ガーラントの元へ…」
恐らくこれはキュリオの魔法に違いない。
悠久の王であるキュリオの力を示すこの銀の文字は目覚めたガーラントの目の前に出現し、王の意志を伝える手紙のような役割を果たす。
そして文字が無事、移動したことを確認したキュリオは深く息を吐き出すと改めてアオイを抱き寄せ目元を撫でる。
「明日は共に過ごそう…お前は私を許してくれるだろうか…」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…