どうして【死】というものが必要なんだ。


どうして、遥輝(はるき)は死んだのだろう。


何故わたしではなく遥輝なのだろう。


この一週間、疑問しか思いつかなかった。


一週間前までは、6時間以上は寝ないと生きていけないと思っていた。


そう【いたんだ】。


今では、寝ることの方が難しい。


ベットの端に寄りかかりながら机の上にある手鏡に手を伸ばした。


意味はなく、ただ自分の顔を見たくて。


でも、驚きで声も出なかった。