彼と彼女の物語。





「ねーあの子と同じクラスだよね?
もしかして、仲良かったりする?」

ある日、彼にそう聞かれて。
あの子って言うのは彼女のことで。

「うん、仲良いよ!」

正直にそう答えたわたし。

「どんな子なの?」

彼は彼女に興味があるらしくて。
もしかして、可愛い子がいるっていう噂でも
聞いたのかもしれない。
そう思った。

「えっとねー、」

わたしはまた正直に答えた。
美人だけどどこか可愛くてって。
話すとイメージと違うけど、話しやすいって。

「そうなんだ!
話してみたいから、連絡先
教えてもらえないか聞いてくれない?」

「分かった、聞いておくね!」

彼の頼みを断るっていう選択肢はなかった。
だけど素直に羨ましいって思った。

彼に話したいって思ってもらえて。
彼に連絡先を聞いてもらえて。