集会で集まっている時に、

「どこにいるかなー?」

なんて、彼女が彼を探していることがあった。


わたしはとっくに彼を見つけていたのに、

彼女は全然見つけられなくて、

でも、わたしが先に見つけてしまうのは

気持ちがよくないだろうなって、

黙っていた。彼女が見つけるまで。


まだ、まだ、

わたしの方が好きだ。

ってその時に思ってしまった。


なんだろう、

でも全然嬉しくなくて、やだなって思った。

だって意味ないんだ。



どんだけ早く彼を見つけられても。

隣に並べるのは、わたしじゃないし。
隣で笑いあえるのは、わたしじゃないし。
名前を呼んでもらえるのは、
わたしじゃないし。

何度、同じことで傷ついているんだろう。
勝手に、1人で。

悲しいな、空しいな。


ただただ、1人で悲しくなるだけだった。