ほんとうは、大丈夫なんて笑えなくて。

ほんとうは、何でもなくなんてなくて。

ほんとうは、ほんとうはね。


でも、彼女は、
わたしの何でもないふりに納得していて。

きっともう、
彼のことは諦めたんだなって思っていたんだろうね。

だから、彼女は、
わたしに彼の話をした。

昨日、こんなやり取りをした。
今度、こんなことをする約束をした。
彼の不満なところとか。
彼の素敵なところとか。

愚痴とか、のろけとか。

いっぱい、いーっぱい。
彼女はわたしに彼の話をした。



彼の話を聞く度に、

ちゃんと、

何でもないふりは出来ているかな。
笑えているかな。
素直に祝福しているように見えているかな。

って不安に思っていた。
そんな風に聞いていた。


でも彼女の態度は何も変わらなかったから、
わたし意外と感情隠すの上手いんだなって思ったな。