執事〈♀〉は狼たちに恋をする




さらにホテルの入り口には...


『藤堂様主催の披露宴』


という看板が。


「まさか、これって.....」


「そ。貸し切りだ。」


拓海くんはシレッと答えたけど、一般市民の私にとっては理解不能。


こんなに高級そうなホテルを貸し切りって.......




..........どれだけお金がいるの ! ?




そんな風に唖然としている私を、無視して拓海くんはスタスタとホテルの中へ入っていく。


「待ってくださいよ ! ! 」


迷子になりたくないから、私は急いで後を追いかけた。