今日学校は午前の入学式とLHRだけだったから早く帰れるって連絡しちゃったんだよね。


ま、何もなかったらホットケーキでも焼いて食べるか。





「あ、あの……笠原さん!」


「ん?」





早く帰りたいんだけどな……


元はと言えば君がこんなとこで告白されてるのが悪いんだよ。


中庭なんて一年生は正門に行くまでに絶対通るんだから、


絶対いろんな人に見られてたろうに……


何故この場所を選んだんだあの子は?





「名前で呼んでもいいかな?」


「いいよ?」


「プギャァーーーjgjrruvjcudwtdtsrhib!」


「あ、ありがとう!じゃあね!レミ……ちゃん!」


「うん。バイバイ」


「レミと友達になれて良かったwwww」


「奇声をあげる盗撮魔と友達になった覚えはありません。」





こうして初日は終えたわけだが……





「おはようレミちゃん!」


「おはよう。朝ぶりだね。そして今も朝。」


「1分1秒でも君と離れるのが惜しい松田です!」




どうしてか次の日から私はストーカー被害に悩まされることになり、今に至る。








「レミちゃん!今日はプリンを持ってきたよ!食べる?」


「ぬるくなってそうで嫌。」


「保冷剤でバッチリ冷えてます!」


「冷やすべきは松田君の頭だと思います。」


「あぁん!辛辣なレミちゃんも可愛いよ!」





悪いやつじゃない、と思うんだけどな……