チョコレートラブ



「おっはよー!こずえー!」



「おはよう、汐音ちゃん」



緊張しているせいか、今朝は早く起きれた。


朝からずっとドキドキなんて心臓が持たないから、新太を置いて来た。



いつものように、角から飛び出す。




いつだったか梢に、



「ロケット花火みたい」



と言われたのを覚えている。



梢は多くのことを話さないけど、反応は人並みにする。



自分でも気づいていないようだけど、顔に出やすいタイプだ。





「今日ドキドキするよね~。」




「・・・・・。」




梢もかなり緊張しているように見える。



けれどその顔は、まさに恋する乙女で。



「お互いがんばろっ」