彼のキスで魔法少女になりました⁉︎

……予想、していなかった。

そうだ。彼の行動は、いつも予想できない。



「私は翔太をそういう風にみたことがない。
悪いけど、その気持ちを受け取るつもりはない」

冷たすぎたかな。
いや、翔太にはこれくらいで丁度いい。

久しぶりだからって、遠慮はしない。


翔太が、口を開きかける。

次は何だ。皮肉がとんでくるか?
それとも、「なに、マジになってんの?」とか、そういうやつ?

開きかけた口を、また、閉じる。

あれ……なんか、近くない?

気付くと私は、俗に言う「壁ドン」というものをされていた。


あぁ、これも、予想できなかった。