彼のキスで魔法少女になりました⁉︎

どんな話し方でも、私は私。
そう思っているから、話し方を変えることに抵抗は無い。
それに、みんなも同じように思ってくれているようだ。

それを嬉しく思いながら、廊下を歩く。
別にお手洗いに行きたかったわけでもないが、午後は移動教室が続くので念のため、だ。


「るな」


低い声。

あぁ、きたな。

何の覚悟かはわからないが、覚悟を決めて振り返る。


「ちょっと、いいか?」


「うん。私も話したかった。」


翔太の行く方へついていく。
教室などの大体の配置は、すでにおぼえているのだろう。