「フッ、なぁーんて。」 "じょゆう"と書かれている自分の下手くそな字を見ながら自嘲する。 そんな夢、叶うわけない。 芸能界という遠い存在を知った時、 私の夢は、あの時の桜のように散った。 シズカちゃんと別れた時に散った、僅かな桜のように。