ここは、 どこだろう… ワタシはぼんやりと目をしばたいた。 眠っていたのか――。 横たわっていたらしいのは確かだった。 だって、ふかふかしたものに包まれているし――---…… って、ええッ?! すべてを思い出したワタシは飛び起きた。 そうだった。 ワタシは、 「ああ、起きたね?」 睨み付けるワタシには気にもとめずに、逆にのぞきこむ余裕の笑みを浮かべた『この男』に、拉致(らち)されたんだ!