一歩一歩、踏みしめる。 コンクリートがタッタッと革靴で踏むステップを鳴らしている。 「変だなーー。まだ着かないよ」 紡ぐ声が震えた。 五分、いや、もう十分位は歩き続けている気がする。 こんなに家は遠くない。 そう思った瞬間ーー。 遠くで、何かが光った。