運命の恋、なんて。

だけど全部、八雲くんなんだよね。



それもまた魅力。



「裏表あんの、黒田先輩の方だろ。今日見てビビったし。女の前では紳士だな」



「当然。つか俺はお前に一番驚いた。

今日やる気なかったくせに。一番やる気出してんじゃん」



ふたり、素になってるのか、いつも通りの会話っぽい。




先輩後輩だけど、あんまり上下関係厳しくないんだね。



それも青高の校風なのか、ふたりの仲がただいいだけなのか。



飾らない会話も、いいよね。



「もー、その話やめよ」



都合が悪くなったのか、いきなり八雲くんは踵を返した。