運命の恋、なんて。

「おーいっ!」



玄関を出ると、嬉しそうに両手を振っている。



はっ、恥ずかしい…。



ほんと、無邪気だよねぇ。



「すっげぇ、かわいい!!俺のために、かわいくしたんだ?」



ストレート過ぎて、顔が見れない。



張り切ったの、バレバレだよね。



「デートだって思ったら、なんか嬉しくて…」



あたしも、すんなり言葉にできた。



「デート!そうだよな!俺、おしゃれな店とか全然知らねーな。やばい、今から情報誌買いに行かねーと」



本気で言ってる!?



「そんなの、別にいいよ~。車で、ずっと話してようよ」



「そしたら胡桃ちゃんと顔合わせて話せねーじゃん。せっかく会えたのに」



「そっ、そうだね。だったら、この近くにカフェがあるから…そこで休日ランチでもとりながら話さない?」



「いいね、いいね~」



始まりは、こんなものなのかな。



友達から始めよう、だけど結婚前提で…か。



これから、どうなるかわからないけど、お互い恋のリハビリにはちょうどいい相手?



気を遣わなくていい相手って…本当に一緒にいて楽。



こういうのが、理想の彼氏なのかも?