運命の恋、なんて。

町内を一周まわって、家の近所まで戻ってきた。



あ…もう、タイムリミット。



ヤスくんがうちの前に停める瞬間に、思い切って聞いてみた。



「かっ…彼女は?高校のとき、付き合ってた子…あの子とまだ、付き合ってるのかな」



違うと言われれば、きっとピアスのあの子も八雲くんに捨てられたんだと、あたしの欲は満たされるのか。



ううん…きっと、それはそれで不完全燃焼。



あたしは、なにを確かめたいんだろう…。



「えっ、どの子のことかな…」



わからないほど、たくさんいるってことか。



浮気男、恐るべし。



「あっ…あー、あの子か。胡桃ちゃんと二股してた」



突然思い出したのか車を停車させたあと、ヤスくんが大きな声を出しながら振り向く。



「デリカシーないよね」



「わっ、そーだけどさ。あの子とは、すぐにダメになった。やっぱ、相当堪えたみたい」



「堪えたって…なにが?」