運命の恋、なんて。

泣かれてしまうと…自然と涙が引いていった。




これが八雲くんの謝る術だとすれば、ずるいよ…。




いつだって、あたしを受け入れて…抱きとめてくれていた腕は、もうないんだね…。




気づけば、八雲くんの胸を押し返していた。




「ふたりで…ずっと、あたしを騙して…優越感に浸ってたんでしょ?」




「違う、そんなんじゃ…」




「どうせなら、最後まで突き通して欲しかった…。浮気するなら、完全にバレないようにしてよ。

アルバムの写真だってそうだし、スマホのピアスのことだって。八雲くんって、そういうとこ抜けてるよね」




必死に隠し通すのが、筋だと思ってしまう。




だけどそれさえも…なかった。