運命の恋、なんて。

言えば言うほど、自分が傷ついていくのがわかる。




誰と電話してたとか、聞いてどうなるの?




これじゃまるでお母さんと一緒だよ…。




いつ誰とどこにいたのか、聞かれるのが嫌だってこと、一番わかってるはずなのに…。




信じて欲しいって、こういうことだよね。




相手の気持ちを尊重して、気になるけど干渉しない…それがお互いにとって一番。




八雲くんが渋々スマホをあたしに差し出すけど、断った。




「ううん…やっぱり、いい」




「いいから、見れば?」




優しい表情というより、渋い顔をしている。




だよね…疑った上に、履歴見せろなんてあたしもやり過ぎたと思う。




「大丈夫。信じてるから…」




「そか。ありがと」




そのままスマホをポケットにしまうと、なんだかボーっとしている。