運命の恋、なんて。

やっぱり、碓井くんの言うことは全てが本当じゃないかもしれない。




「ヤスが胡桃ちゃんに取った?俺が取ろうと思ってたのに」




ほらね…いつも通り優しい。




あたしのとなりに立つと、背中に腕を回してくる。




こんな風に恋人っぽいのは久しぶりかも。




昨日はキスしたけど…最近は手もつないでないから、こういうことをされるだけでドキドキする。




「なに欲しい?」




「もういいよ~、ヤスくんが全部取ってくれたから」




ちょっとイジワルを言うと、拗ねた顔をして悔しがってる。




「そんなこと言うなよ~。ちょっといなかっただけなのに」




「ずっと電話してるから悪いんだよ…。結構、長電話だったよね。誰と電話してたの?」