運命の恋、なんて。

「そんなひどいことするような人に見えないのにね、八雲くんって」




「うん、人は見かけによらないよね…」




ピアスの女の子だって、そうだ。




写真では大人しそうに見えたけど、碓井くんの話だと男にだらしないって…。




八雲くんも、最初は女友達として接してたのかな。




それでも一緒に遊ぶうちに、好きになって…。




こんなこと考えても仕方ないのに、考えてしまう。




「もう~、またひとりで悩んでない?あたしに全部話してよ」




「そっ、そうだね。考えてた…ダメだね、あたし…」




「それが胡桃のいいとこでもあるよね。なんでもかんでも他人にべらべら喋らないってのは、信用あるよ」




「そうなのかな…」




ため込んでしまうのは自分では悪いところだと思ってるから、そう言ってもらえると救われる。




「八雲くんもね、そういう胡桃のところが好きなんだって」




「えっ?」