運命の恋、なんて。

「全然!そんなこと気にしてた?それにしても八雲くんって、碓井くんよりタチ悪いよ。胡桃になにひとつ言ってなかったんだよね?」




「うん…」




「二股するなら、ちゃんと相手にも言うべきだと思うの。それで選択肢を与えるのが筋ってもんじゃない?」




そっ、そうかな!?




一般的には、知らない間に…って気がするけど。




ノンちゃんはいつも前向きだから、そういう考えもアリなのかもしれないね。




「そうだね。言って欲しかった…八雲くんが他の子を好きになって、いつの間にか付き合ってたなんて…受け入れられないけど、知ってたらまだショックも少なかったかも」




「現実を、受け入れられないよね…」




「うん…」




保健室に着いてからも、イスに座ったままふたりでフーッとため息をつく。