運命の恋、なんて。

そのうちクラスの子たちが集まってきて、先生まで来る騒動に発展した。




落ち着くまで保健室に行くことになり、ノンちゃんとふたりで教室を出ることに。




「ごめーん!みんなに知れ渡ったよね…あたし、あんな大きな声で…」




泣き止んだ頃、ノンちゃんがあたしに平謝りしている。




「いいよ、元はと言えばノンちゃんに話さなかったあたしが悪いんだし」




「そんなことない!胡桃の気持ちも考えなきゃね。言えないよ、すぐには。うん…」




「ううん、すぐに電話すればよかった。昨日…すごく苦しかったから…」




このことで、絆が深まった気がする。




あたしの勝手な思い込みかもしれないけど。




それでも…そう思えたことが、幸せ。




今日のことがなかったら、きっとあたしはノンちゃんをここまで信じることができなかったはず。




辛いときは…頼っていいんだよね。




八雲くんとの事実はなにひとつ変わっていないけど…ノンちゃんと想いを共有しているってだけで、すごく気持ちが軽くなった。




「ありがと…」




「ええっ、いきなりなに!?あたしなにもしてないよ?泣いて大騒ぎして、胡桃に迷惑かけただけじゃん」




「ううん。いっぱい勇気もらったよ。それにね、あたしも謝らなきゃいけない…ノンちゃんと碓井くんのことを反対してたけど、同じ立場になってやっと、ノンちゃんの気持ちがわかった。今まで、ひどいこと言ってごめんね?」