運命の恋、なんて。

「彼氏ね…女友達が多いの。お兄ちゃんは、彼女以外とふたりっきりで遊びに行ったりする?」



「んー…俺は行かないかな」



「やっぱり、そうだよね?今日…そのことで揉めたの。だけど彼氏はやましいことはないから、認めて欲しいって言うの」



「へーえ」



少し考えるようにすると、あたしの頭をぽんぽんと叩く。



「胡桃、そーいうの抱えそうなのにちゃんと言えたんだな」



お兄ちゃん、さすがだな。



ずっと一緒にいただけあって、あたしのことわかってくれる。



「うん…不満は言って欲しいって言われてるから…前のあたしなら、言えなかった」



「そか、そういう付き合いはいいと思う。

けどそいつ、大丈夫?友達とでかけるなら、別に女じゃなくていいし」



「あたしも、そう思った…」



同じ趣味を持ってるにしても、どうして女の子なのかな…って。



そこまでは、言えなかったな。