運命の恋、なんて。

「うん…お母さん、厳しくない?21時頃の電話聞こえてた、飲み方諦めて帰って来たの?」



「聞かれてたかー。結局、俺のせいで空気悪くなって、また今度ってことになってさー…やんなるよ」



「そうだったんだ…なんでいつもあんなにうるさいのかな。あたしにも、何時に帰るのかとか誰とだとかしつこいよ」



いつも溜まっていた不満をぶちまける。



すると、お兄ちゃんが失笑した。



「色々ストレス溜まってんじゃね?自分は家にいて、俺らだけ楽しそうにしてるから。ただのやっかみだよ」



やっかみ…親なのに、そんなのあるんだ?



ちょっとびっくり。



「そうなのかな」



「昔からヒステリーだしな。胡桃のことで、小さい頃から俺はめちゃくちゃ怒られた」



「ええっ、そうなの!?」



「胡桃の面倒みろとか、これはするなあれもダメ。なんかあれば全部俺のせい。ずっと、ただの育児ストレスだと思ってたけどなー」



そうなんだ…そんな、昔から…。




「お兄ちゃん、あたしのせいでごめん…」