運命の恋、なんて。

『そか…』




残念そうな声が、電話の向こうから聞こえる。




正直に言ったらこんな反応をされるなんて。




ウソでも、信じるって言った方がよかった?




「だって…好きだから…嫌だよ、他の女の子と出かけるなんて…」




これが全て。




ただのヤキモチって言われれば、それまで。




だけどわかって欲しい。




これが、女心だから。




『残念だー。胡桃ちゃんはもっと物分かりいいと思ってた』




ズキッ。




物分かりがいいって…なんか違う。




「なにもないってわかってても、やっぱり嫌だよ…」




『うーん…例えば、共通の趣味の子がいるとするじゃん。その子がすげぇ詳しくて、俺は色々教えて欲しい。そういう子って人として尊敬するし、学ぶために一緒に出かけるのもダメ?』




「趣味が同じ…?」




『生き物に詳しくて、俺より断然知識が上。話してると勉強になるし、出かけるって言っても…水族館とか』




ああ…。




これだ。