運命の恋、なんて。

お風呂から上がり髪を乾かしていると、リビングからお母さんの苛立った声が聞こえてきた。




「また飲みに行くの?今週何回目だと思ってるの。帰ってきなさい」




お兄ちゃんかな…。




もう大学生なのに、まだそんなこと言われるなんて。




だけどちゃんと連絡を入れてるのが偉い。




「聞いてるの?!こらっ!!ったく…話の途中で切るなんて、親をバカにしてるわね」




電話、切っちゃったんだ。




あたしも、20歳を過ぎたらできるようになるかな…。




ガラケーをテーブルに勢い良く置いている。




壊れるよ…?




いつも通り、物にあたってる。




テレビのリモコンを手に持つと、せわしなくチャンネルを変えている。