運命の恋、なんて。

「ううん、お互い進みたい道が違うから…」



八雲くんは国立しか考えてないみたいで、全国どこでもいいみたいなことを言ってた。



そしたら遠距離は必須だけど、それでも付き合っていきたいから…そこは我慢するしかないよね。



ホントは嫌だけど、わがままを言ったら困らせるだけだから。



八雲くんの夢を応援したい。



明日わがままいっぱい言うなんて、ウソだよ。



できれば、理解ある彼女になりたい。



負担になって困らせるなんて、嫌だもん。



「そう。胡桃は、英語を生かした仕事に就けるといいわね。グランドホステスとかCAがいいんじゃない?」



…はい?



「胡桃ならなれるわよ。それとも、外資系企業でキャリアウーマンになる?ふふっ、夢が広がるわね~」



「あたし、そーいうの全然興味ないよ。派手な仕事は向いてないし…できれば、コツコツとやれるものがいい」



「そう。いい大学に入れば就職もたやすいわよ。一般事務だとしても、一流企業に入ればお給料もいいからね」



どうしてこう、大学を通り越して就職の話に繋がるのかな。



あたしのやりがいなんて、全く無視だ。



それに今の時代、就職できないって言われ続けてるのに簡単に言うよね。