運命の恋、なんて。

“わかった。日曜、いっぱいわがまま聞いてもらう”



わがままなんて言うつもりないけど、甘えたくて言ってみた。



そしたらこんな返事が返ってきた。



“おう、いっぱいわがまま聞いてやる!ありがとな、胡桃ちゃん大好き♡”



普段、メッセージに好きとかあんまり書かないくせに、こんなときだけ書くんだね。



結局土曜日は、家でひとりで過ごすことにした。



家で月曜の塾の宿題をしていると、お母さんが部屋に入ってきた。



「珍しいじゃない、休みの日にうちにいるの。りんご剥いたから、食べて」



りんごを皿に乗せたものを、机に置いてくれた。



「ありがと~。今日八雲くん、友達と約束があるんだって」



八雲くんを家に連れて来たことはないけど、話はちょこちょこしてる。



「そう。来年はふたりとも受験生よね。同じ大学を受けるの?」



同じ大学…。



受けれたらいいけど、偏差値が違い過ぎてちょっと無理っぽい。