運命の恋、なんて。

「今俺の目の前にいる子の方が、よっぽどかわいーけどな」



ニコニコしている八雲くんの目の前を、セミロングで目の大きなアイドル顔の女の子が横切った。



「うん、あの子かわいいね。アイドルっぽい」



「ん?あー…いや、そうじゃねぇんだけど。ま、いっか」



八雲くん、苦笑してる。



もしかしてアイドルって言ったから?



じゃなくて、モデルっぽいのか。



さっきの子の背中を見続けていると、別の場所から女の子の集団が移動してきた。



「わ~、カピバラ!なにこれかわいすぎ!」



うわ。



ボーッとしてたら、その集団に飲み込まれそうになる。



すると、八雲くんに腕を引かれた。



「こっちおいで。胡桃ちゃんて危なっかしーよな」