運命の恋、なんて。

今なら…言えそう。



「あの日…八雲くんを待たせて…ごめんなさい。来てもらったのに、あんなひどいこと…」




「…へっ?なんの話だよ…」




八雲くん、慌ててる。




「なんのって、塾に迎えに来てもらったことあったよね。すごく待たせた日のことだよ」




やっと思いだしたみたいで、あぁって声をあげてる。




八雲くんにしたらそれほどのことだった?




ってことは、あたしがただ気にしすぎてただけなの?




「そーだっけ。って、まさかそんな前のこと、俺がまだ怒ってるって思った?」




「うん…最近、全然会ってくれないし…」




「って、休みの日はデートしてんじゃん。胡桃ちゃんち厳しいし、平日はムリかな…って俺も遠慮してた」




「そうなの?怒って…ないの?」




顔を上げると、優しい笑顔が降ってきた。




「怒ってねーよ。確かにあのときはちょっと…胡桃ちゃんに失望したけど…。だけどそれでどうこうってのはない」




そうなんだ、よかった…。