運命の恋、なんて。

「ただいま~、あ~マジで来てる」



八雲くんだ…。



「おかえり」



うまく笑えないけど、なんとか笑顔で言ってみる。



「家帰って、人がいるって嬉しいな…それになんか久々の胡桃ちゃんだな」



玄関で、ギュっと抱きしめられる。



この温もりを…久々に感じたかもしれない。



デート中にも手はつないだり、キスしたりするけど…やっぱりなにか違うって思ってたから。



けど今は、ケンカする前の八雲くんの雰囲気だ。



「お~、すげぇ。飯できてる!!外で食ってきたとか、言えない雰囲気」



「ええっ。そうなんだ?ごめんね、勝手に用意したあたしが悪いの」



「全然。あとで食うから、そのまま置いといて。夜、どうせ腹減るし…それにしても、超うまそう。ありがとな~」



再び、むぎゅっと抱きしめられ…心がどんどん解けていく。