運命の恋、なんて。

ある日の月曜日…塾に行く前に、ふとヤスくんの家の近くのゲーセンに立ち寄ろうと思った。




行ってみると、そこに八雲くんの姿はない。




代わりにといってはなんだけど、ヤスくんがいた。




ゲーセンの真ん中の大きな台を陣取り、真剣な表情でUFOキャッチャーをしている。




落とし損ねて、悔しい表情をしているところに近づいた。




するとヤスくんが、やっとあたしに気づいた。




「あれ~、胡桃ちゃん。ひとりで来るとか、珍しーな」




「ひとりでUFOキャッチャーしてるヤスくんも、珍しい人だよね」




くすりと笑うと、頭を軽く小突かれた。




「言うよーになったな、八雲はいねーぞ。用事あるって」




「知ってる。最近平日はすごく忙しそうだから」




「そか」