運命の恋、なんて。

「ごめん…連絡あるまで、いいかなって思って…中で、喋ってた。1度も、メッセージ確認しなかったのは悪いけど…ホントに、通知がきてなかったの」




「最初からそう言えば?楽しみに迎えに来たのに、すっげぇテンション下がる」




そうだよね…正直に言えばよかった。




通知が来ないにしろ、外で待つことぐらいできたはず。




1度もメッセージの有無を確認しなかった、あたしのせいだよね…。




「ホントにごめんね…」




「いーよ、後ろ乗って」




自転車の後ろに乗るけど、家に到着するまでほとんど会話がなかった。




いつも優しい八雲くんの、不機嫌な姿を初めて見た。




こんな風に感情をあらわにすることもあるんだね。




素を見せてくれたって思えばいい風に考えられるけど、今までにない亀裂が入ってしまったことは確か。




その証拠に、それからあまり学校帰りに遊ぶことがなくなった。