運命の恋、なんて。

ムギューっと、抱きしめられる。



「風呂、入っておいで。着替えは貸すから」



「ありがと…」



なんだか、変な感じ。



けど、お風呂に入って身も心もさっぱりしたい気分。



泊まることは伝えたし、このまま連絡がなければお母さんも諦めるかもしれない。



シャワーを浴びて、八雲くんが用意してくれたシャツとジャージに着替える。



「ぶかぶか…」



「ハハッ、似合ってる」



ウソばっか。



顔が笑ってるよー。



「俺も風呂入ってこよ。眠たかったら、寝ていいよ」



気づけば、もう1組の布団が敷かれていた。



そうか…泊まるって、雑魚寝じゃないのか。



同じ布団に寝るなんて…ちょっと、無理かも!



緊張でどうにかなっちゃいそうだよ。



「あっ、あたしは…床で」



「何言ってんの、俺が床で寝るから」



「そんな、八雲くんの家なのに!いいよ、あたしは」



「ま、とりあえず風呂入ってくる~」



呑気に、お風呂へ入って行った。