運命の恋、なんて。

予定が繰り上がって、早く帰って来たんだね。



これは想定外だった。



「大丈夫だよ、八雲くんと一緒」



「そう…よかった…」



ホッとしたのも束の間。



質問は続く。



「だけどどうしてまだ帰ってないの?こんな遅くまで…早く帰って来なさい!」



「それがね。みんな…他に友達もいるんだけど、まだ誰も帰らないって言ってて。あたしも…いいかな」



八雲くんの家にいるなんて言ったら、きっとすぐに帰って来いと言われるはず。



ここは、嘘をつくしかないと思った。



「あんたね…バカなこと言ってないで、今すぐ帰りなさい!!一体何時だと思ってるの!?」



怒られるのは、想定内…。



こんな時間まで遊んでたこと、ないもんね。



けど、説得したらなんとかなるかも。



お母さんだって、そこまでわからずやじゃないよね?