運命の恋、なんて。

「あ~、やばい。俺、泣きそう」




わ。




八雲くんが、目頭を押さえている。




「ラストシーン…すごくよかった…明日、学校でやっちゃうかも。超感動作だね…あんな先生がいたらいいのにな」




ホントにそう思うけど、自分の中でなんだか白々しさも否めない。




「だろ?俺ら、学校でやったって!」




「そ、そうなの!?」




ホントにやっちゃうんだ。




思わず苦笑い。




「超いいだろ。貸そうか?」




えっ。




「いいよ、人生のバイブルでしょ?見たくなったら、またここで見せてもらおうかな」




「そっか。見たくなったら、いつでも言って」




「ありがとう」