運命の恋、なんて。

「胡桃ちゃんが暗くなってどーする?小学生のとき、結構どん底だったかも。けどそのおかげで生活力ついたし、今はそれでよかったと思ってる」




「うん…八雲くんが今辛くないならよかった…」




「まーな。色々悩んだけどな…。母親につくと金銭面で苦労するし、やっぱやりたいこと貫くなら親父かな…って。打算的だろ」




「打算的なんて、そんなことないよ。それに、やりたいことって?」




「興味のある分野のことを、もっと勉強したい…そう思うから、大学まで行って専門的に学びたいって思う。

親父の脛ずっとかじってんのも嫌だから、大学受験が終わったらバイトもするし、本当の意味で自立したい」




人生プランが立っていて、すごいな…。




なんとなく生きてるあたしって、ホントになにもない子だなって思い知らされる。




「俺のこんな話しても仕方ないし、映画見よ~。ほら、ここ座って」




テーブルの前に促される。




ちょこんと座ると、後ろからあたしを足で挟む形で、八雲くんが後ろに座ってきた。




「えっ…この体勢で見るの!?」