運命の恋、なんて。

「お母さん…ちょっとしつこくて。あたしが返事するまで、メッセージがいくつもくる」




「心配だからだろ。電話すれば?」




「うん…」




どこにいるの攻撃を、かわす自信がない。




男の子の家にいるなんて言ったら、どういう反応をするのか考えただけで恐ろしいよ。




“18時頃帰ると思う。ご飯はなんでもいいよ。今から映画館に入るから、返事できない。”




そうメッセージを入れたあと、八雲くんにわからないようにスマホの電源を切った。




次に電源を入れたとき…何通のメッセージが届いてるんだろう。




「どした、なんか困ってる?」




「いつも、どこに行くのか、誰と行くのかって…うるさくて。困っちゃう」




「俺といるって言った?」




「それが…彼氏ができたって言ったら、休日の外出もダメって言いかねない」




「うわ、マジ~。胡桃ちゃんと会えなくなったら、俺どうしたらいい?」




そんな嬉しいこと、言わないで。




顔がにやけちゃうよ…。