運命の恋、なんて。

「移動しよっか。昼飯買って、ウチで食う?」




「そうだね」




八雲くんがあたしの自転車に乗って、あたしは後ろに立つスタイル。




晴れてて、よかった。




途中でサンドイッチとジュースを買って、八雲くんの家に行くことになった。




電車に乗ると最寄り駅まで大回りになるらしいんだけど、自転車で縦断すればあっという間。




30分ほどで自宅に到着。




てっきり、住宅街を想像してた。




だけど着いたのは、小さな雑居ビルやコンビニ、レンタルショップなどが立ち並ぶ商業施設の立ち並ぶ場所。




その一角に2階建てのアパートがある。




「ウチ、ここなんだ」




「へぇ…」




外から見ていると窓も少ないし、一見ワンルームっぽい。




家族が住むには、狭そうに見えるけど…その家庭によって、生活環境は様々だもんね。




これで驚いてるって、八雲くんに失礼かな。