運命の恋、なんて。

“いつものゲーセンで1時間後に、待ち合わせない?そこなら、早く着いても時間をつぶせるからいいよね”




八雲くんが家にいるかどうかもわからないし。




“オッケー”




って返ってきた。




ホッ…としてる場合じゃない!




急いで準備しなきゃ。




大急ぎで支度をすませ、靴をはいていると後ろからお母さんがやってきた。




「また今日も出かけるの?休みの日ぐらい、ゆっくりすればいいのに」




「友達…と、約束があるの。行ってきます!」




「何時になるの?友達って、学校の子?」




うわぁ、なんて言おう。




「ノンちゃんと出かけるの。時間はまだわかんない…夕方かな。また連絡する」




後ろも見ずに、家を飛び出した。




きっ…緊張する。




八雲くんのこと、なにひとつ話せなかった。




いっぱいウソついたし、帰ったときにうっかり話してしまわないよう、辻褄が合うようにしなきゃね。