運命の恋、なんて。

「そうそう。もう、なにもかもどうでもいいって思ってた…なんか、毎日辛くて」




「ええっ、そこまで!?」




「なんてな、ちょっと大げさか。それなりに楽しかったけど…今の俺とは、180度違う。常にうしろ向きだった」




かなり驚いた。




イケメンで、いつも周りに友だちが集まってくるような人に見えるのに。




「カノジョもいたし、楽しい中学生活なのかと思った…」




「それは、その映画のあと。前の俺なら、絶対告白とかしなかったけど…今しかないって思って、思い切ってコクったの。

周りに笑われるかもとか、そういう雑念を全て取り払った」




八雲くんから…告白したんだ。




『俺、お前のことすげぇ好きだったもん』




前に、ヤスくんの家でカノジョに電話していた言葉を思い出す。




その途端、胸がズキンと痛んだ。