運命の恋、なんて。

校舎の中に入り、2階にあがる。




飲食店として使っていた階だから、片付けも終わり普段の教室に戻っている。




後夜祭のメインは体育館だし、ほとんどの生徒がそっちに行ってしまってガランとしていた。




外から賑やかな音楽や人の声が聞こえるけれど、ここにはあたしと八雲くんしかいない。




「ここ、俺のクラス。席は~、こっち」




窓際の一番前に進んで行く。




「一番前なんだ?」




「そ。教科書立てて、見えないところで違うことしてっけどなー」




「そうなんだ~。あたしも似たようなものかも。たまに、小説読んでみたり」




「まさか、胡桃ちゃんが?意外~」




そうなのかな。




「たまには、あるよ…あたしも、そこまで真面目じゃないよ」