運命の恋、なんて。

「そーいう言い方すんなよ」




「ごめんなさい~!!興味ねーって言いたかっただけじゃん」




「それにしても今のはダメ。胡桃ちゃんに謝って」




そんな、あたしはいいのに。




ヤスくんが言うのも合ってるからね。




普段からボーっとしてる方だし、ヤスくんたちのテンポについていけないことがよくある。




「ホントにいいの…ヤスくん、最近八雲くんと遊べなくて寂しかったんだって」




「だからって、胡桃ちゃんを傷つけんなよ。いくらヤスでも、許さない」




こんな風にかばってもらって、すごく嬉しい。




けどヤスくんに申し訳ない気持ちの方が大きいよ。




ふたりの方が付き合い長いし、こんなことでふたりがモメるのも見ていられない。




「あたしは、大丈夫だから。仲直りして?」




「胡桃ちゃん、優し過ぎ。ひどいこと言われてムカつかねーの?」




「ムカつくっていうか…そうなんだろうなって」




あたしがそう言うのを聞いて、八雲くんが苦笑してる。




「ヤス、わかった?傷ついてるのに自覚がない。こーいう子は、簡単に傷つけちゃ、だめなの」




別に、あたしは…。




そう思ったけど、胸の奥がズキンと痛くなった。




確かにあたしは、嫌なことがあっても自分のせいだと思って呑み込むことが多いかもしれない。




それを悪いことだと思ったことはないけど、八雲くんがそこに気づいてくれたことに驚いた。