運命の恋、なんて。

電車では、つり革に掴まりドアの側に立っている。



「俺らのガッコ、一駅違いじゃん。明日から、一緒に登校しよーか」



八雲くんが、やんわりと笑う。



一緒に通う!?



そんな、いきなりハードル高すぎる!



今だって、こんなにドキドキしてるのに。



毎日一緒に通学するなんて、あたしの心臓もたないよ~!



って、ちょっと待って。



あたし、自転車通学だ。



「あの、あたし…」



「カノジョと、電車通学するのが夢だったんだ。いいよな?」



ドッキーン!



はい、今の一言でヤラレました。



おまけに、添えられた笑顔にもうなにも制御できない状態に。



「あたしで良ければ…」