運命の恋、なんて。

「そんな、あたし全然かわいくないし」




「モテんじゃね?かわいいと思うけど…あっ、胡桃ちゃんが俺のタイプってことはアイツには内緒で」




「アハハ…」




きっと、あたしを元気づけるためにノリで言ってるだけだよね。




思わずスルーしてしまう。




「流した?ひどいな~。でもマジで外見はそんな…」




「そうなんだ…」




ってことは、中身がすごいってことだよね。




そんなにまで八雲くんを惹き付ける魅力を持った女の子。




更に、太刀打ちできそうにない。




「八雲、結構無茶するときあるから。それでもついてこれてたな、あの子は」




「無茶って?」




「思い付きで自転車で遠出して、財布すっからかんで帰って来たり」




「ええっ」




そういえば、自転車でどこまでも行くって言ってたよね…。




「それとか、釣りするために夜中から出かけたり~、男だけしかいなくても平気でついて来てたな」




ウソ…あたし、絶対に無理だ。




そもそも、釣りもやったことないし、面白さも理解できない。