運命の恋、なんて。

「あ、あの…」



「胡桃ちゃんを幸せにするって、ここに誓います」



八雲くんが冗談ぽく言ったそばから、ニット帽の男の子に叩かれてる。



「ぜってー、無理。お前テキトーじゃん」



「んなことねぇの。胡桃ちゃん、信じて」



「信じない方がいいよ。コイツ、色んな女にこんなだから」



「テメー、誤解するよーなこと言うなよな。胡桃ちゃん、今のはデマ」



八雲くんが、今度はニット帽の男の子の頭を叩く。



「痛ぇっ!!八雲、本気でやんなよ」



「悪い、悪い。つい力がこもって」



あたしは、ふたりのやり取りを黙って見ているしかなくて。



一体、どっちが言うことが本当なんだろう。