運命の恋、なんて。

結局、ふたり乗りしてあたしの自転車で送ってもらってしまった。




「ありがとう…ホントにごめんね」




「謝んなよ、全然いーから。むしろ送れて嬉しい」




よく言う。




あたしに心配かけまいと、そういう言い方なんだよね。




「今度遅くなったら、ヤスんち泊まろーな」




本気で言ってる?




「ウチ、外泊とかムリだと思う…」




「へ、そーなんだ?」




去年のクリスマス、同じクラスの仲良し6人で、友達の家に泊まる計画をたてたんだけど、ウチだけダメだった。




よそのウチに迷惑がかかるからと、お母さんが許してくれなかったんだ。




みんなだけ集まって、あとでそのときの話を聞いたけど寂しかったな…。




「だけど、また今日みたいに遊びたい…すごく楽しかった」




夜遅くまで出歩くことなんて、これまでなかった。




少し違う世界を見たみたいで、新鮮。




それよりまず、八雲くんと一緒だったから…っていうのが一番だけどね。