運命の恋、なんて。

「紹介して」




男の子が、八雲くんに合図している。




「遊び仲間の、ヤス。ここコイツんちなんだ」




ヤスくんっていうんだ。




ってことは、この間のお礼を言わなきゃね。




「初めまし…」




「あのっ、この間はありがとうございました。ひどい頭痛で突然押しかけて…上の部屋使わせてもらって。ずっといて迷惑でしたよね」




ババッとまくしたててしまった。




ヤスくんがあたしに挨拶をしようとしていた矢先に。




ダメって思ったんだけど、止まらなかった。




「あ~、ウチは全然いいんだけど。八雲のカノジョ、すげぇ早口」




「突発的に喋ってごめんなさい…今、話の腰を折っちゃった」




今さらだけど謝る。




「気にすんなって。ヤスの方がめちゃくちゃだから」




そう言って、八雲くんがあたしの頭をナデナデする。