運命の恋、なんて。

ドキドキする。




門の近くまで行くと、こっちに気づいた八雲くんが手を挙げた。




「きゃーっ、やっぱりあたし!?」




前を歩いている女の子たちが騒いでいる。




ごっ…ごめんなさい、実はあたしです…。




俯きながら、八雲くんの元へと走る。




「なんだ~、あの子か。先輩を前に学校の前で彼氏と待ち合わせするとかいい度胸してんね」




うっわあ、先輩だったんだ。




それにしても、さっきまでのほんわかした雰囲気と違い過ぎて怖い。




「胡桃ちゃん、よかった会えた」




嬉しそうな八雲くんを前にして、思わずニヤけそうになるけど慌てて腕を引っ張り学校をあとにした。




「どした?そんな急がなくても」




「いいの。とにかく、早くここを離れたい」